ご存じでしょうか?じつは、エアコンの内部はカビが繁殖しやすく、使用中にカビを吹き出すことがあります。そんな状態は気持ち悪いし、健康に悪そうですよね。
ご安心ください。エアコン内部のカビの繁殖を抑える方法があります。じつは、送風運転を適切なタイミングで実行していただくだけで、カビの繁殖を抑えられます。
本稿では、効果的な送風運転の使い方や、その他のカビ対策をご紹介します。エアコンのカビが気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
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エアコンの送風運転はカビ対策になる?
新しいエアコンの多くは、カビを抑制する「内部クリーン機能」を搭載しています。じつは、この機能は送風運転(または暖房)を利用しています。
では、なぜ送風運転がカビの抑制に効果があるのでしょうか?―― さっそく、送風運転がカビ対策になる理由をご紹介しましょう。
送風運転がカビ対策になる理由
エアコン内部でカビが繁殖する原因は、冷房時や除湿時(弱冷房)の結露です。
冷房や除湿モードの使用時は、エアコンがつくり出す風によって乾燥します。しかし、エアコンを止めると、冷えたエアコン本体と周りの空気の温度差から結露が発生するのです。
結露を放置すると、エアコン内の湿度が高い状態で保たれ、カビが増殖しやすくなります。とりわけ加湿器を利用している場合は、結露しやすくなるので注意が必要です。
一方、送風運転をおこなうと、以下の効果が得られます。
- 冷えたエアコン本体の温度を上昇させる
- 露点(空気中の水蒸気が水滴に変わる温度)に達する前に空気を風で飛ばす
このような効果から、エアコンで送風運転をおこなうと結露を抑えられますので、カビの繁殖の予防になります。
効果的な送風運転の使い方と作動時間
では、どのように送風運転をおこなえば効果的にカビの繁殖を抑えられるのでしょうか?
まず、カビ抑制機能があるエアコンは、その機能を活用するとよいでしょう。カビ抑制機能は、送風または暖房運転を利用して乾燥させ、カビの繁殖を抑制するものです。
いくつかカビ抑制機能の例をご紹介しましょう。
ご利用中のエアコンにカビ抑制機能がない場合は、手動で送風運転を実施してください。
送風運転をおこなうタイミングは、冷房や除湿の使用直後が効果的です。できれば3~4時間程度、少なくとも1時間程度、送風運転を継続してください。
冷房のオフシーズンの前も、手動で半日程度、送風運転をおこなっていただくことをおすすめします。運転時に室温が上がる場合がありますので、お出かけ中に実施しておくとよいでしょう。
- 冷房や除湿の使用直後 ⇒ 稼働時間に合わせて1~4時間程度
- 冷房のオフシーズン前 ⇒ 半日程度
送風運転機能がないエアコンは、室温が30℃以下のときに、リモコンの設定温度を最高まで上げて「冷房」をかけてください。それで、送風運転と同じような状態になります。
ちなみに、送風運転の電気代は、一般的な機種で1時間当たり1円以下でしょう。これは扇風機と同じくらいで、冷暖房運転時の最小の消費電力量と比べるとおおよそ10分の1以下です。
送風運転をおこなっても、カビは死滅しない?
送風運転の注意点をご紹介します。―― 送風運転(あるいはカビ抑制機能)には、カビを死滅させる効果はありません。人間の生活環境でカビを死滅させるのは、極めて難しいでしょう。
カビは、菌糸と胞子から成り立っています。このうち、湿潤な状態の菌糸は耐熱性が低く、50度でほとんどが死滅します。しかし、胞子は80度程度まで耐えるものがあるのです。
さらに、乾燥状態の胞子は、120度以上で60~120分くらい加熱しなければ死滅しません。ですから、送風運転やカビ抑制機能では、発生してしまったカビを死滅させられないでしょう。
参考:文部科学省「カビとは」
また、乾ききったかどうかの判別が難しいところも、送風運転の注意点と言えるでしょう。運転時間がじゅうぶんでないと、結露が残ってしまうこともあります。
万が一、エアコン内部でカビが繁殖してしまうと、送風時にカビをまき散らしてしまいます。繁殖してしまったカビは、速やかに除去することが望ましいでしょう。
エアコンの運転開始時にカビ臭がしたり、咳き込んだりするようなら、カビ汚染が疑われます。できるだけ早く、内部清掃を実施してください。
エアコンから吹き出すカビが人体に及ぼす影響
そもそも、カビは人体にどんな影響を及ぼすのでしょうか?
カビによる健康リスクをご紹介しましょう。
アレルギー・感染・中毒
カビによる健康被害には、主に「感染・中毒・アレルギー」があります。このうち、住環境で気をつけたいのが「アレルギー (カビに対する過剰な免疫反応)」です。
カビが原因で発症するアレルギー疾患の例をご紹介しましょう。
- アレルギー性鼻炎
- アトピー性皮膚炎
- 気管支ぜんそく
- アレルギー性器官支肺真菌症
- 過敏性肺臓炎
エアコンをつけると咳が出たり鼻がグズグズしたりするようなら、カビによるアレルギー反応が疑われます。内部清掃等の対策をご検討ください。
なお、感染(カビが生体組織中で増殖して発症)による疾患には「白癬、口腔カンジダ症、侵襲性肺アスペルギルス症、クリプトコッカス髄膜炎」などがあります。
中毒(カビが産み出すカビ毒で発症)による疾患には「アフラトキシンやオクラトキシンによる肝臓癌、腎臓癌」などがあります。
参考:労働安全衛生総合研究所「作業環境中におけるカビと健康影響」
シックハウス症候群
近年、カビがシックハウス症候群の一因になっているのではないかと言われています。
シックハウス症候群は、室内環境に由来する健康障害の総称で、特定の疾患を指すものではありません。ですから、症状もさまざまなものがあり、人によって程度も異なります。
たとえば、こんな症状を引き起こします。
- 頭痛
- 咳
- 湿疹
- 倦怠感
- めまい
- 目がチカチカする
シックハウス症候群の主な原因は「住宅の高気密化+換気不良」です。化学物質(接着剤等に含まれているホルムアルデヒドやアセトアルデヒド)で汚染された空気を吸い込むことで発症します。
じつは、カビが放出する揮発性有機化合物(MVOC)も、シックハウス症候群の一因ではないかと考えられています。
外にいるとなんともないのに、家に入ると症状が現れる方は、シックハウス症候群かもしれません。症状を改善するには、まず原因を取り除く必要があります。
参考:環境再生保全機構「化学物質過敏症、シックハウス症候群とは」
エアコンの送風運転以外のカビ対策
最後に、送風運転以外のカビ対策をご紹介します。
定期的にフィルターを掃除しよう
定期的にフィルターを掃除すると、エアコンの性能を維持できるだけでなく、カビの繁殖も抑えられます。フィルターの掃除習慣は、健康と電気代削減に寄与するでしょう。
じつは、ホコリはカビのエサになります。ですから、エアコンの取扱説明書に従い、定期的にフィルターのお手入れを実施してください。目安は2週間に1回です。
自動お掃除機能がある機種は、フィルター以外にもホコリをキャッチする部品がついています。その部品にたまったホコリも、忘れずに取り除いてください。
カビのニオイがするときは換気しよう
エアコンからカビ臭を感じるようなら、すでにエアコン内部にカビが繁殖しています。送風運転やフィルター清掃では、根本的な問題解決になりません。
ですから、カビ臭は「エアコン内部をお掃除するタイミング」のサインだとお考えください。そのまま使い続けると、運転中にカビが放出され、健康を害するリスクが高まります。
応急の対策としては、換気が有効です。エアコンの運転開始から5~10分間くらい窓を開けておき、浮遊するカビを室外に排出するとよいでしょう。
カビが繁殖しているエアコンは、スイッチを入れた直後に多くのカビを飛散させます。飛散量はしばらく運転すると減少していきますので、運転開始直後の換気が有効なのです。
1~2年に1度、内部を徹底的に掃除しよう
エアコン内部を徹底的に掃除したい方は、ぜひプロのエアコンクリーニング業者をご利用ください。一般の方では掃除が困難な箇所も、すっきりキレイにできます。
エアコン内部のカビが繁殖しやすい場所は、以下のとおりです。
- 吹き出し口までの「通風路」
- 空気を送るための「ファン」
- 空気を冷やすための「熱交換器」
エアコン内部の掃除は、洗剤や洗浄方法の選定、処理などに専門的な知見が必要です。ご自身ではおこなわず、エアコンクリーニング業者をご利用ください。
市販の洗浄スプレーも、おすすめしません。実際、各エアコンの取扱説明書を見ると、以下の原因になるので「使用しないでください」と書かれているケースが多いでしょう。
- 樹脂部品の割れ
- 内部部品の劣化
- 電気部品の絶縁不良
- 排水経路の詰まり
上述の不具合が発生すると、感電や水漏れ、発煙、発火につながることもあります。リスクが大きいですから、ぜひ専門のクリーニング業者にお任せください。
タイミングは、エアコンの利用年数や使用頻度、設置場所の環境により異なります。内部からカビ臭がする、あるいは実際にカビを目視で確認できたら、ご依頼いただく時期とお考えください。
目安は、1~2年に一度です。冷房のシーズンが終わるころ、吹き出し口からエアコンの内部をご覧いただき、カビの繁殖が疑われるようなら専門業者を呼んでください。
まとめ:エアコンの送風運転でカビの繁殖を抑えよう
エアコンは、冷房や除湿モードで作動させると、機体が冷やされ結露が生じます。そのまま放置すると、エアコン内の湿度が高い状態で保たれ、カビを繁殖させてしまいます。
冷房や除湿モードを使ったあと、送風運転を利用していただくと、エアコン内を乾燥させられます。カビの繁殖を抑制できますので、ぜひ積極的にご活用ください。
ただし、送風運転では繁殖してしまったカビを除去できません。むしろ飛散させてしまいますので、早急にエアコンの内部清掃を実施してください。
エアコンの内部清掃は、プロのエアコンクリーニング業者にご依頼いただくことをおすすめします。神奈川県のエアコンクリーニングは、ぜひハウスエイトにお任せください。
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この記事の監修者
株式会社my connect(ハウスエイト)
代表取締役
会社概要 »
経歴:平成26年にハウスエイトを設立し横浜市や藤沢市を中心に神奈川県エリアで、エアコンクリーニングやキッチン・お風呂などのお掃除をするハウスクリーニング業に従事。
経験を活かし、プロの目線で、汚れのことやお掃除に関するお悩みの解決方法をブログで紹介しております。
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