
「夜、静かに眠りたいのに、エアコンの異音が気になって眠れない……」そんな経験はありませんか?エアコンの音がうるさくなった原因は、故障の前兆かもしれません。
一方、通常の作動音である場合や、お掃除不足が原因の場合もあります。エアコンから発生する音の原因は多種多様であるため、改善するには、発生理由の特定と適切な対処が欠かせません。
本稿では、エアコンの異音を「室内機・室外機」や「音の種類別」に分類し、それぞれの原因と対処法を解説します。異音を解決したい方は、ぜひ最後までチェックしてください。
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エアコンの音がうるさい原因(場所別・音の種類別)
エアコンの異音は、室内機から発生することもあれば、室外機から発生することもあります。
まずは、室内機から発生する異音をご紹介しましょう。
室内機からの異音

室内機から発生する異音には、以下のようなものがあります。
- ゴーゴー(風音)
- ポコポコ
- ミシッ、ピシッ
- キュルキュル
- キー、ギー
- シューシュー、ジュー
順番に、原因と対処法をご紹介しましょう。
ゴーゴー(風音)
風音がいつもより強く「ゴーゴー」と鳴る場合は、エアコン内のどこかで空気の流れが阻害されている可能性があります。
たとえば、フィルターが目詰まりを起こしたり、エアコン内にカビやホコリが詰まったりすると、風の音が「ゴーゴー」と強くなる場合があります。
以下の箇所をチェックして、カビやホコリが詰まっていないか確認してください。
- 室内機の吸気口にあるエアフィルター
- 吹き出し口の奥にある送風ファン
- 前面カバーを開けたところにある熱交換器(アルミフィン)
風量設定が自動になっていると、エアコンが自動で風を強くするケースもあります。
まずは風量設定を確認して、フィルターのお掃除をおこない、それでも改善しない場合は専門業者にエアコン内部のクリーニングをご依頼ください。
ポコポコ
「ポコポコ」という異音が聞こえる場合は、ドレンホースが関係している可能性が高いです。主な原因は、以下のふたつが考えられます。
- ドレンホースが詰まった
- ドレンホースに外気が流入した
ドレンホースは、室内機で発生した結露を排出するホースです。ドレンホースの排出口が詰まると、結露水がうまく排出されず「ポコポコ」という音を生じます。
台風や暴風のときに、ドレンホースに風が吹き込むことで「ポコポコ」と鳴るケースもあります。
室内が負圧状態になることで、ドレンホースから外気が流入して音が発生することもあります。これは、気密性の高い部屋で換気扇を使うと発生しやすい現象です。
参考:DAIKIN YouTubeチャンネル「運転中の音」
ドレンホースが詰まっている場合は、お掃除で改善できます。ご自身でお掃除するのが困難な場合は、エアコンクリーニング業者にご依頼ください。
外気の流入は、エアカットバルブ(逆止弁)の設置、あるいは窓を開けて室内外の気圧差をなくすことで改善できます。
参考:DAIKIN Q&A「室内機からポコポコと音がする」
ミシッ、ピシッ
「ミシッ、ピシッ」となる場合は、熱交換器(アルミフィン)やプラスチック部品が膨張・収縮している可能性が高いです。故障ではありませんので、とくに対処は必要ありません。
エアコンをつけていなくても、室内温とエアコンの室内機の温度差が大きいときは「ミシッ、ピシッ」となる場合があります。
参考:DAIKIN YouTubeチャンネル「運転中の音」
キュルキュル
「キュルキュル」と連続的に音がなる場合は、送風ファンが原因である可能性が高いでしょう。
送風ファンにホコリやカビがたまり、動きが悪くなることで「キュルキュル」という音が発生します。エアコンのお掃除が必要なサインです。
送風ファンはエアコン内部にあるため、一般の方がお掃除するのは困難です。エアコンクリーニング業者に依頼して、分解清掃してもらうことをおすすめします。
なお、ファンを回転させるモーターの内部にあるベアリングが劣化すると、「キュルキュル」と鳴ることがあります。この場合は、モーターの交換が必要です。
キー、ギー
「キー」「ギー」という音は、主にエアコンのルーバーが原因で発生します。ルーバーの劣化や汚れの蓄積により、動きが悪くなっている可能性が高いです。
ルーバーが原因の場合は、汚れを取り除くことで改善する場合があります。ご自身でのお掃除が難しい場合は、ムリをせず、エアコンクリーニング業者にご依頼ください。
なお、モーターやお掃除ユニットに問題がある場合に「キー」という音が発生することもあります。その場合は、メーカーや修理業者に点検をご依頼ください。
シューシュー、ジュー
冷媒ガスがエアコン内部を循環する際に「シューシュー」や「ジュー」と鳴ることがあります。故障やトラブルではないため、とくに対処は不要です。
エアコンは、室内の空気を冷やすために冷媒ガスを循環させています。この冷媒が配管内を移動する際に「シューシュー」や「ジュー」といった音が発生します。
参考:日立 YouTubeチャンネル「運転中の音」
ただし、音が常に鳴っていたり、以前よりも明らかに大きくなったりしている場合は、何らかの異常が発生している可能性もあります。
その際は、メーカーや修理業者に点検をご依頼ください。
室外機からの異音

つづいて、室外機から生じる異音をご紹介します。
- カタカタ、カチカチ
- ブーン、ゴー(モーター音)
- ガタガタ
- プシュー
- カラカラ、カンカン
順番に、原因と対処法をご紹介しましょう。
カタカタ、カチカチ
「カタカタ、カチカチ」となる場合は、電磁弁の動作音やパーツの取付不良、部品の不具合が考えられます。
エアコンの運転開始直後に「カタカタ、カチカチ」と聞こえる場合は、冷媒を制御する電磁弁の開閉音の可能性があります。その場合は故障ではありませんので、対処は不要です。
参考:Panasonic YouTubeチャンネル「室外機の音について」
フィルターやダストボックスなどのパーツが正しく取り付けられていない場合にも「カタカタ」「ガガガガ」という音が発生することがあります。
また、エアコンが古くなってくると、軸やモーターなどの部品がズレたり劣化したりして、作動時に「カタカタ」と音が鳴るケースがあります。
エアコンの運転開始直後以外で「カタカタ」音がするようなら、まずカバーやフィルターの設置状況を確認してください。問題が特定できない場合は、専門業者に点検をご依頼ください。
ブーン、ゴー(モーター音)
室外機の内部には、冷媒を圧縮するコンプレッサーやファンを回転させるモーターが搭載されています。これらが稼働する際に「ブーン」や「ゴー」といった低音が発生します。
そのような低音は異常ではありませんので、とくに対処は不要です。また、以下のケースでは、室外機の負荷の増加で音が大きくなることがあります。
- 室内外の温度差が大きいとき
- エアコンの設定温度が極端な場合
他にも、室外機の裏側にある熱交換器に汚れがたまっていると、風切り音が発生して「ゴーゴー」と鳴ることがあります。
とりわけベランダに設置している室外機は、洗濯物のホコリや細かい繊維が熱交換器に絡まりやすくなります。明らかに熱交換器周辺が汚れている場合は、室外機のクリーニングをご検討ください。
》エアコン室外機は掃除しないとどうなる?必要な掃除と手順を解説
また、経年劣化により部品のズレやゆるみが発生して「ゴーゴー」と鳴るケースもあります。その場合は、メーカーや修理専門業者に点検を依頼しましょう。
ガタガタ
「ガタガタ」音が発生する場合は、室外機に何かが接触している、あるいは室外機の設置場所が水平でない可能性があります。
室外機が不安定な場所に設置されている、あるいは固定が不十分な場合、運転中の振動で「ガタガタ」と鳴ることがあります。室外機が外壁や窓などに接触している場合も、同様の音が発生します。
室外機と床の接触により「ガタガタ」と鳴っている場合は、室外機の下に防振ゴムを敷くことで異音を軽減できる場合があります。
なお、長期間使用した室外機では、モーターやコンプレッサーなどの部品劣化が原因で「ガタガタ」と鳴るケースもあります。必要に応じてメーカーや専門業者に点検・修理をご依頼ください。
プシュー
冬場は、室外機の熱交換器に霜が付着することがあります。この霜を除去するために、エアコンは自動的に霜取り運転(デフロスト運転)をおこないます。
その際に「プシュー」という音が発生することがありますが、これも正常な動作音の一部です。とくに対処は必要ありません。
参考:DAIKIN Q&A「霜取り運転とは」
なお、配管がズレることによって冷媒ガスが漏れると「プシュー」と鳴る場合があります。その場合は、エアコンの風が冷えも暖まりもしない状態になります。
冷媒ガス漏れが疑われる場合は、メーカーや修理業者に点検・修理をご依頼ください。
カラカラ、カンカン
室外機の中に異物が入り込むと、「カラカラ」という音や「カンカン」という音が発生することがあります。この場合は、室外機内部の異物を取り除く必要があります。
また、室外機内部のフィンやコンプレッサーなどの部品が破損しているケースもあります。そのまま運転を続けると悪化する恐れがあるため、早急に専門業者に点検・修理をご依頼ください。
エアコンの異音を放置することのリスクとは

エアコンの異音を放置すると、どうなるのでしょうか?⸺ エアコンの異音を放置すると、以下のリスクが高まります。
- 故障が進行する可能性がある
- 眠れない(近隣トラブルになる場合もあり)
それぞれ、詳しく解説しましょう。
故障が進行する可能性がある
エアコンの騒音は、放置していても大丈夫なものもあれば、故障の前触れもあります。中には、早急に修理しなければならないケースもあるでしょう。
ですから異音が発生したときは、早めに原因を特定して、適切な対処をおこなう必要があります。異音に気づいたら、いったんエアコンの使用を中止して、原因を探りましょう。
自分で対処できない場合は、ムリをせず、専門業者に点検・修理を依頼してください。早めに原因の特定と対処を実施することで、エアコンの長寿命化が期待できます。
眠れない(近隣トラブルになる場合もあり)
エアコンの異音を放置すると、睡眠を妨げる可能性があります。とくに、低周波の音は、頭痛や耳鳴り、吐き気などの症状を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
エアコンの室外機から発生する騒音が近隣住民に迷惑をかけ、苦情やトラブルに発展することもあります。近隣住民との関係が悪化した場合は、訴訟に至る可能性もあるでしょう。
参考:弁護士ドットコム「みんなの法律相談」
睡眠妨害や近隣トラブルを避けるためには、エアコンの異音を放置せず、早めに原因を特定して適切な対処をおこなうことが重要です。
エアコンから騒音がする前にやっておきたい対策

エアコンの異音を予防するには、どうすればいいのでしょうか?⸺ 効果的な予防策を3つご紹介します。
- 日常的に自分で掃除やメンテナンスを実施する
- 定期的に専門業者にクリーニングを依頼する
- 10年以上使用しているエアコンは買換を検討する
順番に、詳しく解説していきましょう。
日常的に自分で掃除やメンテナンスを実施する
エアコンの異音を防ぐには、日常的なお掃除やメンテナンスが非常に有効です。とくに、フィルターやドレンホースのお掃除は、異音の予防に直結します。
定期的なお手入れにより、異音の原因となる汚れや詰まりを防止し、エアコンの性能を維持しましょう。主なお掃除・メンテナンス方法をまとめておきます。
フィルター清掃 |
エアコンのフィルターは、ホコリや汚れがたまりやすく、これが異音や効率低下の原因となる。定期的に取り外してホコリを吸い取り、必要に応じて水洗いする。 |
ドレンホース清掃 |
ドレンホースが詰まると、水の滞留や異音の原因となる。専用のお掃除道具や掃除機を使ってホース内の汚れを吸い取ることで、詰まりを解消できる。 |
室外機の確認 |
ゴミやホコリが詰まっている場合は、取り除く。室外機の周囲に障害物があるとゴミ詰まりや異音の原因となるため、不要なものを取り除く。 |
これらのメンテナンスを定期的におこなうことで、エアコンの異音を予防できます。
》エアコンフィルターのカビ取り、どうすればいい?掃除方法と予防策
エアコン内部の専門的なお掃除や点検が必要な場合は、ムリをせず、専門業者に依頼することをおすすめします。
定期的に専門業者にクリーニングを依頼する
専門業者によるクリーニングは、エアコン内部の汚れやカビを除去し、異音や故障が発生するリスクを抑制する効果があります。電気代の節約や寿命の延長にもつながります。
専門業者によるクリーニングの主なメリットをまとめておきます。
徹底清掃 |
自分では手が届かないエアコン内部の汚れやカビを高圧洗浄などで除去し、異音の原因を取り除く。 |
効率向上 |
定期的なクリーニングにより、エアコンの冷暖房効率が向上し、電気代の節約や快適な室内環境の維持につながる。 |
時間確保 |
自分でお掃除する手間が省け、時間を他の家事や自分の好きなことに使える。そのため、子育て世帯に人気。 |
専門業者によるクリーニングの頻度は、エアコンの使用状況や環境にもよりますが、1~3年に1度がおすすめです。
とくに、エアコンの使用が増える夏や冬の前にクリーニングをおこなうと、冷房や暖房を快適に利用できます。
10年以上使用しているエアコンは買換を検討する
エアコンは、長年使用すると経年劣化が進み、異音を生じることがあります。エアコンの設計寿命は10年程度です。10年以上使い続けている場合は、劣化による異音が出てもおかしくない状態です。
参考:DAIKIN「製品寿命 (ルームエアコン)」
なお、メーカーの部品保有期間は一般的に「製造中止から10年」程度です。ですから、10年以上使用しているエアコンの経年劣化による異音を防ぐには、買換が有力な選択肢となります。
ただし、買換には初期費用や処分費用などが必要です。電気代の節約や故障リスクの低減などの長期的なメリットも考慮して、よく検討する必要があります。
まとめ:エアコンの音がうるさい原因

エアコンの異音は、内部の汚れや部品の劣化、設置環境などのさまざまな要因で発生します。通常の動作音もあれば、故障のサインもありますので、早めに原因を特定することが大切です。
日頃からフィルターの清掃や室外機周辺の点検をおこない、定期的にエアコンクリーニング業者にお掃除してもらうことで、異音の発生を抑制できます。電気代の節約も期待できます。
快適で安全な生活環境を維持するために、エアコンの状態に注意を払い、適切な対策を講じましょう。
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ハウスエイトのエアコンクリーニングは、知識と経験の豊富なプロのお掃除スタッフが、分解作業をおこないます。
エコ洗剤や高圧洗浄機などを使用し、カビ・ホコリ・花粉など、汚れの種類に合う方法で隅々までピカピカにお掃除します!

この記事の監修者
株式会社my connect(ハウスエイト)
代表取締役
会社概要 »
経歴:平成26年にハウスエイトを設立し横浜市や藤沢市を中心に神奈川県エリアで、エアコンクリーニングやキッチン・お風呂などのお掃除をするハウスクリーニング業に従事。
経験を活かし、プロの目線で、汚れのことやお掃除に関するお悩みの解決方法をブログで紹介しております。
神奈川 藤沢 横浜のハウスクリーニング、エアコンクリーニング、キッチン、レンジフード(換気扇)、トイレ、お風呂、定期清掃など家のお掃除のことなら断然お得!安いだけじゃないハウスエイトまでお気軽にご相談ください☆
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