年末の大掃除、いつから始めて、いつまでに終わればいいのかご存じですか?結論から言うと《12月13日から始めて、12月28日まで》に終わらせるのがよいとされています。さて、なぜでしょうか?
じつは、年末大掃除には古い歴史と文化的な意味があります。ですから、シキタリにのっとるのであれば、ちゃんと推奨される時期があるのです。単なる《お掃除の大規模版》ではないのですね。
本稿では、年末大掃除の期間がいつからいつまでなのか、そして効率的に進めるにはどうすればいいのかを詳しくご紹介します。よろしければご実践いただき、気持ちのよい新年をお迎えください。
年末大掃除の日は、いつからいつまで?理由も紹介
年末の大掃除の実施日は、明確に決められているわけではありません。現代のライフスタイルの多様化に合わせて、やれるときにやる方が増えている印象です。
いくつかの企業が「年末大掃除の実施率」を調査・公表しています。その結果を見ると、近年ではだいたい「50~65%」くらいですね。裏を返せば、約3分の1から半数の方は年末に大掃除をしていません。
一方、日本の伝統的な習慣では、特定の日にやるのがよいとされています。
12月13日から始めて、12月28日までに終わらせる
日本の伝統的な習慣では、年末大掃除は「12月13日から始めて28日までに終わらせる」ことが理想とされています。
一体、何がその日付の根拠になっているのでしょうか?
なぜ、12月13日から?
12月13日は「正月事始め」と呼ばれ、年神(としがみ)さまを迎える準備を始める日とされています。年神さまは、こんな神さまです。
- 日本神話や神道の神さまで、農作を守護する
- 毎年正月に各家にやってくる
- 家を守護する祖霊としてまつっている地方もある
年末大掃除の起源は、平安時代の宮中行事である《煤払い (すすはらい)》と言われています。煤払いは、宮中をお掃除して清める大切な行事のひとつです。
江戸時代に入ると、旧暦12月13日が「煤払いの日」に定められています。これがきっかけで、大掃除が庶民に広まったそうです。
なぜ、12月28日まで?
では、なぜ12月28日までに大掃除を終わらせないといけないのでしょうか?―― こちらは、少し複雑です。
大晦日までに大掃除が終わっていないということは、年神さまを迎える準備ができていないということです。ですから、12月31日に大掃除をするのは、神さまに失礼とされています。
大晦日にお正月の飾り物を用意するのも「一夜飾り」と呼ばれ、縁起が悪いとする考え方があります。じつは、お正月の飾り物は年神さまと関係しているものが多くあります。
- 門松は年神さまが来訪するための依代
- 鏡餅は年神さまへの供え物
- 年男は年神さまの世話役
では、12月30日はどうでしょうか?
12月30日に大掃除を終わらせると、お正月の飾り物の準備ができないかもしれません。よって、12月29日までには大掃除を終わらせておくのが理想的です。
ところが、12月29日は「二重苦」を連想させます。ですから、やはり大掃除をしたりお正月の飾り物をしたりするのは縁起が悪いとされています。
それで「大掃除は12月28日までに終わらせる」のが理想とされています。
大掃除をやってはいけない日とは
年末以外に、大掃除をやってはいけないとされる日はあるのでしょうか?
じつは、年明け早々も大掃除を忌避する習慣があります。
12月29日 | 「二重苦」を連想することから縁起が悪い、あるいは神さまに対して失礼にあたるとされる。 |
---|---|
12月31日 | 年神さまをお迎えする日。それまでにお掃除を済ませておくべきだと考えられている。 |
1月1日 | 新年の福を掃き出してしまい、福が逃げるとされている。 |
三が日 | 正月の1月1日、2日、3日の3日間。お掃除や洗濯、炊事などを避ける風習がある。 |
松の内 | 関東では1月7日まで、関西では1月15日まで。大掃除は避けるべき、とする意見がある。 |
人または地方によっては、正月あるいは三が日や松の内まで大掃除を忌避する習慣があるようです。
とりわけ三が日は、掃除だけでなく洗濯や炊事も休む習慣があります。これは、以下のような理由によるものです。
- 掃除:福を掃き出してしまう
- 洗濯:福(服)を洗い流してしまう
- 炊事:火の神に休んでいただく
たしかに、三が日はおせち料理を食べ、炊事をしないご家庭もありますよね。「家事を担っている人に、家事労働を休んでゆっくりしてもらう」という意味もあったのかもしれません。
日本には、さまざまな風習があります。地域によっては、他にも大掃除を忌避する日があるかもしれません。あなたがお住まいの地域は、どうでしょうか?
ちなみに、このような伝統的な習慣にもとづく大掃除は、日本だけでなく世界でも見られます。ただし、時期が違うようです。詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
伝統的な習慣を気にしない場合は、いつでもOK
繰り返しになりますが、年末の大掃除は、12月13日に開始して12月28日までに完了するのが伝統的な習わしです。しかし、現代では必ずしもこの期間にこだわる必要はないでしょう。
実際、伝統的な慣習に縛られない人が増えているように感じます。弊社にも、年末にお掃除できなかった方から、年明け早々にハウスクリーニングのご依頼があります。
ですから、現代の事情を考慮して、以下のように大掃除を進めていくとよいのではないでしょうか。
- 余裕があれば12月13日から開始
- 1年を通して込み入ったところのお掃除を進めていく
年末大掃除は、余裕があれば12月13日から開始。無理なら、時期をずらしてみてはいかがでしょうか?余裕のある時期に前倒ししたり、年が明けてから掃除したりするのもよいでしょう。
1年を通して、自分の都合に合わせてできるときに大掃除をするのもよい方法です。たとえば、4月と10月に分散しておこなえば、気候がよいのでお掃除しやすいですよね。
重要なのは、毎日を清潔かつ気持ちよく過ごすために、無理のない時期に可能な範囲でお掃除し続けることです。ですから、あなたにとって最適なタイミングでお掃除すればOKです。
年末大掃除を効率的に進め、快適な新年を迎えるコツ
ライフスタイルが多様化したとは言え、まだ年末に大掃除される方が主流です。あなたも「年末に大掃除したいけど時間がない。効率的に進める方法がないかな?」と悩んでいませんか?
効率的に大掃除を終わらせるには、事前に計画を立て、家族で協力して進める必要があります。―― では、どのように大掃除の計画を立てればいいのでしょうか?
おすすめは、以下のとおりです。
- お掃除する場所をリストアップ
- 各場所の掃除内容や掃除時間を想定する
- いつ、誰が、どこをお掃除するか決める
もう少し、補足説明をしておきましょう。
掃除場所と作業内容をリストアップする
年末の大掃除を効率的に進めたい方は、まず掃除場所と作業内容をリストアップするところから始めてみてください。
チェックリストの見本は、以下の記事でご紹介しています。ダウンロードできるものも用意していますので、ご活用ください。
掃除場所と作業内容をリストアップするメリット
掃除場所と作業内容をリストアップすると、以下のメリットを享受できます。
- 迷わずに作業できるようになる
- 掃除漏れを防げる
- モチベーション維持に役立つ
掃除場所と作業内容をリストアップすることで、掃除箇所と作業内容が明確になります。どこから手をつければいいのか、何をすればいいのかハッキリしますので、作業の際に迷いません。
掃除の漏れも、防ぎやすくなります。年末大掃除はお掃除箇所が多いので「あ、あそこを掃除し忘れている!」となりがちです。掃除箇所をリストアップすることで、お掃除のし忘れを減らせます。
リストアップは、モチベーション維持にも役立ちます。リストを消化していくことで達成感が得られ、モチベーションを維持しながら大掃除に取り組めます。
効果的なチェックリストの作成方法
チェックリストの作り方も、ご紹介しておきましょう。手順は、以下のとおりです。
- 掃除場所を細かく分類
- 掃除内容を具体的に記載
- 担当者を明確にする
- 作業時間を見積もる
まず、掃除場所を細かく分類しましょう。「キッチン」「浴室」などの大まかな分類だけでなく、「キッチンの換気扇」「浴室の排水口」など、より具体的な掃除箇所まで細かく分類します。
次に、掃除箇所の横に「拭き掃除」「水洗い」「洗剤を使う」など、具体的な掃除内容を記載します。掃除内容を書いておくことで、迷わずに作業を進められます。
家族で分担して掃除をおこなう場合は、誰がどこを担当するのかをリストに記載しておきます。各作業にかかる時間も、大まかに想定しておきましょう。スケジュールを立てるときに役立ちます。
家族で団結して、分担する
家族で協力して分担すると、年末大掃除を効率的に進められます。大掃除を家族で分担するメリットや、分担を成功させるためのポイントをご紹介しましょう。
家族で分担するメリット
大掃除は範囲が広く、時間と労力を要する作業です。ですから、家族で分担すると、さまざまなメリットがあります。
メリットの例をあげてみましょう。
- 作業効率の向上と負担軽減
- 家族の絆を深める
- 家を丁寧に扱う意識が向上する
大掃除を家族で分担すると、一人ひとりの負担を減らしつつ、全体としては効率的に作業を進められます。家族が協力し合うことで、大掃除を通して家族の絆も深められるでしょう。
また、お掃除は家を丁寧に扱う意識も育みます。家の中の汚れを落とす作業を通じて、汚さないように注意を払えるようになるでしょう。
たとえばトイレの掃除を担当すると、家族に「キレイに使ってほしい」と感じるのではないでしょうか?そして「自分もキレイに使おう」と思うのではないでしょうか?
分担を成功させるためのポイント
大人同士で掃除箇所を分担する場合は、わりとスンナリ決まるのではないでしょうか?一方、お子さまはどうでしょうか?小さいお子さまですと、嫌がるかもしれませんね。
お子さまにも大掃除に参加してもらう際は、年齢にもよりますが、以下の3つを心がけることが大切です。
- 話し合いと合意で決める
- 危険な作業は大人がやる
- 分担は無理のない範囲でおこなう
お掃除してもらう箇所は、一方的に押し付けるのではなく、話し合って決めましょう。ただし、高所作業や洗剤を使う作業など、危険を伴う作業は大人が担当するほうが安心です。
小さなお子さまには、無理のない範囲で作業を分担しましょう。リストの中から、お子さま自身にお掃除したい場所を選んでもらうといいかもしれません。
ちなみに、日本の学校では日常的に《掃除の時間》が設けられていて、生徒が学校を自分たちでキレイにしています。一方、世界では生徒がお掃除をするスタイルは少数派です。
参考:学校組織全体の総合力を高める教職員配置とマネジメントに関する調査研究報告書
しかし、この取り組みは海外でも評価され、近年では生徒による《掃除の時間》を取り入れる事例が見られます。
先述のとおり、自分たちが使った環境を自ら掃除することで、その環境を大切にしようという意識が育まれます。大切にしたい場所はキレイに掃除する、という行動も生み出しています。
日本人には、この意識が根付いている方が多いようです。ワールドカップの試合のあと、お掃除をする日本人サポーターが世界的に注目されていましたよね。
年末の大掃除も、家族で協力しながら進めることで、家をキレイに保つ意識を高められるのではないでしょうか。さらに、家族の絆を深めるよい機会にもなるでしょう。
無理のないスケジュールを組む
年末大掃除は、無理のないスケジュールを組むことが大切です。あまりにも予定を詰め込みすぎると、かえって期限までに終わらなくなる ―― という研究結果があるそうです。
予定を詰め込みすぎることの弊害は、生産性の低下だけではありません。ストレスの増加や柔軟性の欠如、プライベートの充実度低下なども心配されます。
参考:LIFEHACKER「生産的な1日は予定を入れすぎないことからはじまる」
無理のないスケジュールを組むメリット
一方、無理のないスケジュールを組めば、心にゆとりを持って大掃除に取り組めるため、効率アップが期待できます。急な用事やトラブルにも、対応しやすいでしょう。
また、家族で協力して大掃除を進める際も、柔軟なスケジューリングが欠かせません。家族で大掃除を進める場合、全員で予定を合わせるのが困難です。
掃除箇所を分担したうえで、各自が作業できる日にお掃除を進める ―― としておくほうが、確実に大掃除を進められるでしょう。
スケジュールの立て方のポイント
大掃除のスケジュールを立てる際は、以下の3つに注意していただくとよいでしょう。
- ゴミ収集日の確認
- 優先順位付け
- 予備日の設定
大掃除では、大量のゴミが出るご家庭が多いですよね。年末のゴミ収集日を事前に確認し、収集日に間に合うようにスケジュールを立てましょう。
優先順位付けも、大切です。すべての場所を完璧に終わらせようとせず、以下のように分けていただくことで、スケジュールに柔軟性を持たせられます。
- 絶対に掃除したい場所
- できれば掃除したい場所
- 時間があれば掃除したい場所
さらに、急な用事や体調不良などでスケジュール通りに進まない場合に備え、予備日を設定しておくと安心です。
ハウスクリーニングや家事代行を活用する
年末大掃除を効率的に進めるには、ハウスクリーニングや家事代行サービスの利用が有効です。
とくに、共働き世帯や単身世帯、シニア世帯など、時間や体力に制約があるご家庭はプロの力を借りることで負担を大幅に軽減できます。
サービスを利用するメリット
ハウスクリーニングや家事代行サービスを活用すると、以下のメリットを享受できます。
- 時間と労力の節約
- 高品質な仕上がり
- 精神的な負担軽減
プロに大掃除を任せることで、あなたがお掃除に使うはずだった時間と労力を大幅に削減できます。生まれた余裕を他の家事や家族との時間、趣味などに使うことができます。
プロのお掃除は、専門的な知識と技術を駆使し、高品質な仕上がりを実現できます。自分では落としきれない汚れも、プロならキレイにできる可能性があるでしょう。
大掃除は、肉体的にも精神的にも負担が大きい作業です。プロに任せることで、その負担を軽減し、心にゆとりを持つこともできます。
上手に活用するためのポイント
《ハウスクリーニングや家事代行サービスを活用するコツ》をご紹介しましょう。
- 依頼する場所の優先順位を付ける
- 複数の業者を比較する
- 早めに予約する
予算や時間に限りがある場合は、優先順位を付けて、依頼する場所を絞り込む必要があります。「自分で掃除できる場所」と「プロに依頼したい場所」を分けましょう。
料金・サービス内容・口コミなどを比較し、信頼できる業者を選択することも大切です。相見積もりを取ると、より安心できます。
年末はとくに需要が高まり、希望する日に予約を取るのが難しくなります。11月中に予約を済ませておくと、比較的ご希望日の予約が取りやすいです。ご予約は、お早めがおすすめです。
ハウスクリーニングと家事代行の違い
じつは、ハウスクリーニングと家事代行サービスは、業務の内容が違います。ご要望に合うほうを選択してください。
ハウスクリーニング | 専門的な知識と技術、専用の洗剤や機材を用いる。エアコン内部やレンジフード、浴室の排水溝など、自分でお掃除するのが難しい場所もプロの技術でピカピカに。 |
---|---|
家事代行 | 原則的に、ご家庭にある洗剤や掃除道具を使ってお掃除する。お掃除以外にも、日常的な洗濯や料理、買い物などの家事全般を代行してくれる。 |
ハウスクリーニングや家事代行サービスは、費用がかかります。しかし、時間と労力の節約や高品質な仕上がりなど、多くのメリットがあります。
費用対効果を考慮して、あなたの状況に合わせて賢く活用してください。
まとめ:大掃除は、いつからいつまで?
日本の伝統的な習慣では、年末大掃除は「12月13日から始めて28日までに終わらせる」ことが理想とされています。これは平安京の《煤払い》が起源と言われていて、江戸時代に庶民に広まりました。
大掃除は、単なる《お掃除の大規模版》ではなく、一年の厄払いや年神さまを迎える清めの儀式でもあります。あなたも、可能であればこの期間に大掃除を進めてみてはいかがでしょうか?
お仕事や子育てなどでご多用の方は、お掃除をプロに任せるのもひとつの方法です。プロに任せれば、仕上がりが違うだけでなく、時間の節約にもつながりますよ。
神奈川県で年末大掃除の代行業者をお探しでしたら、ぜひ「エキテン 口コミランキング ハウスクリーニング部門 第1位」の実績があるハウスエイトまで、お気軽にご相談ください。
ハウスエイトの
年末大掃除紹介
この記事の監修者
株式会社my connect(ハウスエイト)
代表取締役
会社概要 »
経歴:平成26年にハウスエイトを設立し横浜市や藤沢市を中心に神奈川県エリアで、エアコンクリーニングやキッチン・お風呂などのお掃除をするハウスクリーニング業に従事。
経験を活かし、プロの目線で、汚れのことやお掃除に関するお悩みの解決方法をブログで紹介しております。
神奈川 藤沢 横浜のハウスクリーニング、エアコンクリーニング、キッチン、レンジフード(換気扇)、トイレ、お風呂、定期清掃など家のお掃除のことなら断然お得!安いだけじゃないハウスエイトまでお気軽にご相談ください☆
♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪
ハウスエイト
https://www.house888.biz/
神奈川県藤沢市辻堂元町1-9-8
フリーダイヤル:0120-888-483
TEL:0466-61-8181
mail:my-c@house888.biz
YouTubeチャンネル登録お願いします!!
♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪