近年、実家がゴミ屋敷化して悩んでいる方が増えています。あなたも「実家が汚い!帰りたくない!」「ちゃんと掃除できない親のことがストレス……」と困っていませんか?
いざ、親孝行のつもりで掃除し始めても親に怒られ、兄弟姉妹は知らん顔 ―― 嫌になりますよね。実家の掃除を投げ出したくなった方は、ぜひ本稿をご覧ください。
本稿では、実家が汚いと感じたときの対処法やお片付けのコツをご紹介しています。あなたも、本稿を参考に「きれいな実家」を取り戻してみませんか?親子の絆も、深まるかもしれませんよ。
実家が汚い!帰りたくない!片付けられない親にストレス!対処法は?
Amazonなんかで「実家 片付け」と検索すると、たくさんの書籍がリストアップされます。それだけ需要がある(=悩んでいる方が多い)ということでしょう。このテーマの論文も、少なくありません。
あなたも、もしかしたら何冊かご覧になったかもしれませんね。―― どうでしたか?だいたいどの文献にも、ご年配の親御さまに片付けを促すには以下が必要と書かれていたのではないでしょうか?
理解と共感 | 相手の気持ちを理解し、共感を示すことが大切。相手のペースに合わせて行動することが重要。 |
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段階的なアプローチ | 一度に多くの変更を試みるのではなく、少しずつ片付けを進めるほうが効果的。 |
便益の提示 | 整理整頓が健康や安全にどのように寄与するかを説明することが有効。 |
協力とサポート | 家族または友人が支援することで、相手は安心感を得られ、片付けが容易になる。 |
自立心と自尊心の尊重 | 相手の自立心や自尊心を尊重し、相手が自らの決断を下せるように支援することが重要。 |
多くの専門家が共通して「必要」と考えているのであれば、帰納的に考えると、やはり上述の5つは重要なのでしょう。
では、具体的にどうアプローチすればいいのでしょうか?―― 4つの対処方法をご紹介しましょう。
捨てる・掃除すると怒る親の心理を理解する
親孝行のつもりで実家の掃除を始めたり、不要品を処分したりしたとき、親御さまが怒りだしたことはないでしょうか?
親御さまの気持ちが否定的・硬直的になると、あなたの話を聞いてもらえません。片付けを完了したいのであれば、親御さまの心をほぐれた状態にしておく必要があるでしょう。
まずは、物に対する認識の違いを理解する
親御さまの心をほぐすには、理解と共感が欠かせません。親御さまの心理や考え方の背景にある体験、身体機能の低下を理解して、それに共感する必要があります。
ここで言う「共感」は単なる「同意」ではありません。相手の立場になって考える「技術」だとお考えください。親御さまがなぜ今の状態にあるのか、相手の立場で考えるのです。
まず、物に対する認識の違いから理解してみましょう。たとえば、こんな認識の差があるのではないでしょうか?
親世代 | 戦中や戦後間もないころに生まれ、物が足りない時代、大量生産・大量消費の時代をへて価値観が醸成された。所有物が多いことに幸福を感じる。 |
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子世代 | 脱炭素やSDGsなど、地球環境の保護を意識しだした世代。本当に必要な物だけ所有する。不要な物はリサイクルへ。ミニマリスト(最小限主義者)も登場。 |
ご年配の親世代からみると、まだ使える物を捨てることに抵抗を覚えます。新品至上主義の時代の中で生きてきたため、リサイクルする発想もやや希薄です。
ここから分かることは「同じ価値観である」という前提で片付けを促してはいけないということです。家族であることに甘えず、他人同士のつもりで合意形成を図る必要があります。
「実家はあくまで親の物」と理解する
実家は、あくまで親御さまの物です。勝手に片付けてはいけません。
思い出してみてください。
子どものころ、親御さまに「部屋を片付けなさい」と言われたり勝手に片付けられたりしたとき、どんな気分でしたか?こんな気分だったのではないでしょうか?
- 自分のタイミングでやるから放っておいてと感じた
- 勝手に片付けられ、引っかき回された気分になった
- 所有物を捨てられ、自分を否定された気分になった
親御さまも、同じ気持ちです。今やるべきことは、子どものころの仕返しではなく、実家(親の家)の片付けを進めることです。
親御さまの同意がない状態で勝手に進めると、実家のお片付けプロジェクトは頓挫します。ご注意ください。
年齢による能力の低下を理解する
親御さまの行動を見ていると「なんで、こんなこともできないの?」「今まで、できたのに!」と感じることがあるでしょう。しかし、そういう思いはリセットする必要があります。
年齢を重ねる度に、片付けは「しんどい作業」になります。片付けは、意外と脳と体を使うのです。たとえば、こんなことをしなければなりません。
- 片付けが必要な場所の発見
- 要・不要の判断
- 収納場所の検討
- 収納方法の検討
- 片付ける手順の計画
- 実際の作業
- ケガや事故への注意
- 物の置き場所の記憶
人間は、高齢になると認知能力や知覚能力、物理的能力が低下します。昔できたことができなくなって、当然なのです。
だれもが、いずれこうなります。
- 記憶力の低下 ⇒ 物をなくす、同じ物を買う
- 嗅覚の低下 ⇒ カビやホコリのニオイに気づかない
- 視力の低下 ⇒ 汚れや積もったホコリに気づかない
- 腕力や脚力の低下 ⇒ 重い物の持ち運びができない
- 判断力の低下 ⇒ 要る・要らないの判断ができない
- 精神力の低下 ⇒ 物に執着して捨てられなくなる
能力が低下すれば、脳が変化を拒む「ホメオスタシス (恒常性)」の機能も強く働くでしょう。加齢によるこのような傾向を共感・承認する姿勢を持ちたいところです。
思い出してみましょう。あなたが何もできない子どものころ、いっぱいお世話してもらったはずです。今こそ、あなたが寄り添う番です。
親子にとって一番いい答えを探すために話し合う
「一番いい答え」は、ご家庭によって違うでしょう。ですから、世間にあふれているお片付けのセオリーやノウハウを杓子定規に使うことはできません。ご家庭に合わせて、カスタマイズが必要です。
カスタマイズする際、「親世帯が快適に暮らせるかどうか」という問いが大切になります。その問いの答えを自分だけで導き出すのではなく、親御さまとの対話を通じて導き出すのです。
困っていることを聞き出すと「片付け」の糸口が見えてくるかもしれません。たとえば、こんな話が出てきたら、話を自然な流れで「片付け」へ持って行きやすいのではないでしょうか?
- 家の中でよくつまずく
- 物をどこに置いたか分からなくなる
- 地震のときに物の下敷きになりそうで怖い
- ストックがあるのに、また同じ物を買ってしまった
片付けの糸口が見つかったからといって、一気に片付けを推し進めてはいけません。段階的なアプローチを踏んで、相手のペースでサポートしなければ、いずれ同意を得られなくなります。
答えを急ぐのではなく、困っている親御さまに共感あるいは承認して、丁寧に事実を聞いていくとよいでしょう。たとえば、こんな感じです。
- 子「さっきから、よく探し物をしてるね。いつも?」
- 親「そうなの、どこに置いたか分からなくなっちゃうの」
- 子「そうなんだ。どんな物が行方不明になる?」
- 親「そうね、ハサミとか、鉛筆とかかな?」
- 子「ハサミとか鉛筆ね、あるある。置き忘れ?」
- 親「違うの、どこにしまったか分からなくなるの」
- 子「大変だね。どうしたら、探し物が減りそう?」
- 親「引き出しの整理整頓が必要かも?」
事実を確認し続けると、徐々に問題の本質が見えてきます。相手が望む解決策も、見えてくるかもしれません。まずは、その希望に添う形でスタートすることが望ましいでしょう。
ちなみに、事実確認に「なぜ? (Why)」で始まる質問は禁物です。「いつ? (When)」や「何? (What)」を問う質問を駆使しましょう。
「なぜ?」の質問をすると、事実ではなく言い訳が出てきます。
片付けることのメリットを知ってもらう
人は、自分にとって便益のないことはやりたがりません。ですから、汚い部屋のデメリットをあげつらうより、片付けることのメリットを伝えるほうが、より強い動機づけになるでしょう。
たとえば、こんなことが「片付けることのメリット」になるのではないでしょうか?
- 掃除がラクになる
- 居心地よくなる
- 衛生的に過ごせる
- 重複購入を避けやすくなる
- 必要な物がすぐに見つかる
メリットのさらに先を見て、目標を立てるのも効果的です。たとえば「居心地がよくなれば、また家族みんなで集まれるようになる」と考えれば、集まることを目標にお片付けに励めますよね。
反対にデメリットを言い並べると、どうなるでしょうか?「掃除しにくいでしょ?」「居心地悪いでしょ?」「不衛生でしょ?」と言われると、これまでの自分を否定されたように感じます。
ぜひ、否定的な表現を肯定的な表現に言い換えみてください。
親が望む方法で片付けを手伝う
実家が散らかったり汚くなったりする理由のひとつは、親御さまが自分では片付けられなくなっているからでしょう。ですから、実家のお片付けは、子や第三者による何らかのサポートが必要です。
先述のとおり、サポートは段階的なアプローチを踏むほうがうまくいきやすいでしょう。親御さまの望むところから、親御さまの望む方法でサポートを開始してみてください。
小さくスタートを切り、確実に小さな成功を積み重ねることが大切です。親御さまに、どこをどんなふうに片付けたいのか聞いてみましょう。こんな答えが返ってくるかもしれません。
- 物置の不要品を処分したい
- 納戸の家電をフリマで売りたい
- クローゼットの服を整理したい
- キッチンの油汚れを取りたい
- お風呂の排水口を掃除したい
- 洗面所の日用品を使いやすく整頓したい
- トイレのニオイを取りたい
出てきた「希望」は、リストにしておき、手のつけやすいところからひとつずつ完了させます。完了できた喜びは、自信と、次のお片付けに取り組む活力になります。
リストの未完了項目がすべて完了に変わったとき、あなたの実家は元の姿を取り戻すでしょう。
実家の掃除は障壁だらけ?うまく片付けるコツ
いざ、本格的に実家のお片付けを実行する段階になったあとも、親子でもめるケースがあります。掃除の進め方に対する思いや、計画が違うからですね。
あなたは捨てたいのに、親御さまはただ整理整頓したいだけかもしれません。あなたはさっさと終わらせたいのに、親御さまはゆっくりひとつずつ整理したいのかもしれません。
掃除の進め方も、しっかり親御さまの希望を確認して、合意のうえで進めていきましょう。
「捨てる」より「片付ける」
もっとも親子でもめやすいのは「捨てる/捨てない」の判断でしょう。子どもには「不要品 (要らない)」に見える物でも、親御さまにとっては単なる「不用品 (使っていない)」かもしれません。
冒頭でご紹介したとおり、物のない時代を生きた親世代は「使える物を捨てる」ことに抵抗を感じます。ですから、原則的に「捨てて」は禁句です。「まだ使う?」と親御さまに確認しましょう。
お片付けのスタート時点では、判断が難しい物は避け、明らかに不要な物から処分するといいでしょう。そうして進めていくうちに、身軽になることの効用を感じ取ってもらえるはずです。
「あげようか?」「持って帰る?」と聞かれた物は、もらって帰りましょう。もらってしまえば、あなたの判断で処分できます。
「短期戦」より「長期戦」
実家のお片付けは「長期戦になる」と腹をくくらねばなりません。焦りは禁物で、効率より親御さまのペースを優先する必要があります。
とは言え、親御さまに動いてもらうように誘導することも大切です。たとえば、捨てられない物を捨ててもらいたいとき、親御さまに自分で「必要ないかも」と認識してもらう必要があります。
誘導の例をあげてみましょう。こんなアプローチが考えられるのではないでしょうか?
- 理解を示す:捨てられない気持ちに共感する
- 使用頻度の確認:最近いつ使ったか、何回使ったか確認する
- 代替案を提示する:物を手放す代わりに写真で残しておく、など
- 優先順位をつける:だぶついている物を見つけて、使っている物だけ残す
- 買換の提案:万が一また必要になったら新品を購入する、と提案する
場合によっては、お孫さんの力を借りるのもありでしょう。子どもに言われると意固地になるけど、お孫さんの言うことは聞いてしまう ―― というご年配者が少なくありません。
お孫さんにもお片付けを手伝ってもらい「これ要るの?」と聞いてもらいましょう。少しは「お片付けプロジェクト」が早く進むかもしれません。
必要に応じてプロの手を借りる
親と言えども「他人」です。自分以外の人間に寄り添い続けるのは、ラクではありませんよね。実家の片付けを続けていると、子のほうも精神的に疲れてくるでしょう。
親の言動にイライラが募り、爆発することがあるかもしれません。手伝わない兄弟姉妹への恨みが募ることもあるでしょう。そんなときは、第三者を入れてみるのも、ひとつの方法です。
じつは近年、子どもから親へ、ハウスクリーニングをプレゼントするケースが増えています。あなたもご活用されてみてはいかがでしょうか?こんなメリットがありますよ。
- 子はストレスが減り、かつ親の安否確認ができる
- 親は、他人だからこそ相談しやすいことを頼める
プロに任せることは、悪いことではありません。「何もかも自分でやらないと」と背負い込む必要はないのです。
プロに頼むときは、相見積もりを取ってください。ただし、金額だけ比較してはいけません。提案内容やサービス、オプションもしっかり確認しましょう。
悪質な業者や見積もりが大ざっぱな業者は、あとから追加費用が発生する可能性があります。評判や担当者の人柄をチェックすることも大切です。
まとめ:神奈川県にある実家の掃除なら、ハウスエイトへ
ハウスエイトは、横浜市や藤沢市を中心に神奈川件全域でハウスクリーニングを承っております。リーズナブルな「定期掃除プラン」もご用意していますので、ぜひご活用ください。
ハウスエイトはプロのハウスクリーニング業者ですので、プロ用の洗剤や技術、機器を使ってガンコな汚れもピカピカにできます。家庭用の洗剤や掃除用具とは、ひと味もふた味も違う仕上がりです。
お見積もりサービスも、無料で実施しています。不明瞭なご請求もありません。損害賠償責任保険にも加入していますので、万が一の破損や事故の際もしっかり対応させていただきます。
実家の掃除でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
この記事の監修者
株式会社my connect(ハウスエイト)
代表取締役
会社概要 »
経歴:平成26年にハウスエイトを設立し横浜市や藤沢市を中心に神奈川県エリアで、エアコンクリーニングやキッチン・お風呂などのお掃除をするハウスクリーニング業に従事。
経験を活かし、プロの目線で、汚れのことやお掃除に関するお悩みの解決方法をブログで紹介しております。
神奈川 藤沢 横浜のハウスクリーニング、エアコンクリーニング、キッチン、レンジフード(換気扇)、トイレ、お風呂、定期清掃など家のお掃除のことなら断然お得!安いだけじゃないハウスエイトまでお気軽にご相談ください☆
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ハウスエイト
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